民衆こそ王者 人間革命の奔流 池田大作とその時代  137p

2005年(平成十七年)九月、八王子市の創価大学。人気の講座『トップが語る現代経営』で温かなまなざしを学生たちに向けて語る一人の人物がいた。中国新聞社特別顧問 今中 亘。

 今中は小説『人間革命』を手にとぅて語る。「一つの信念を貫き通す。池田会長の姿に敬服します。そもそも、これほどの長編は、ご本人にそれだけの歴史、民衆運動の膨大な体験がなければ、到底、書けるではありません」

2023.9.24


       95p

どうすれば、不可能が可能になるのか。池田が示した将軍学は有名である。

 第一の要諦は、強盛な祈り。

 第二の要諦は、最高の作戦、最高の行動。

この二つのようていを調和させる信心ーー ゆえに池田は、一人一人の信心を奮い立たせることから始めた。

       90p

手紙、はがき、揮毫した扇子や半紙、書籍・・・・・。行く先々の、目立たない平凡な家庭で宝物のように保存されている。 

2023.9.22               


民衆こそ王者 池田大作とその時代 Ⅰ 人間革命の奔流 篇25P

1964年(昭和39年)12月2日。

 その時。和室から「パァン!」 と机を叩く音。と同時に「できた!」 立ち上がった池田が、すたすたと和室から出て行く足音がする。

 急いでお茶を替える。机上を見る余裕はなかった。何が「できた」のか。彼女にはわからない。

2021/12/20 10:42