どこへ行く日本の農業  7~9ページ

ド・ゴール元フランス大統領は「独立国とは食料を自給できる国にことをいう」といったが、食に関しては日本は独立国からはほど遠い。

農業を主にしている農家の就業者の年齢は、58%が65歳以上である。

日本の農業生産は年間6兆円で、23兆円といわれるパチンコ産業にも遠く及ばない。農業就業人口は1200万人から252万人へと五分の一に、総労働人口に占める農業人口の割合は27%から4%に減った。


10億人を超えた飢餓人口  6p

FAOによると、2009年の世界の栄養不足人口は10億2000万人に達し、史上初めて10億人を超えた。世界人口の6~7人に一人が飢えていることになる。

世界で毎日2万5000人が、飢餓あるいは飢餓に関連した原因で死亡している。そのうち四分の三は5歳未満の子ども達だ。

栄養不足人工の分布を地域別にみると、インド25%、サハラ以南あふりか23%、中国21%などである。

母親の栄養不足が原因で、世界で年間2000万人以上の低体重児が生まれている。


最新の国連予測では、世界人口は現在の六八億(七七億)から2050年には91億5000万人に達する。

2050年には現在の2倍の17億5000万人に膨れあがる。  2p

毎年、世界の農地は2~3%ずつ減少している。  4p

世界の水の用途は7割が農業用水、2割が工業用水、1割が生活用水だ。

 


まえがき

環境客がイセエビや海ガメのスープに舌づつみを打っているすぐ近くでは、島の子どもが栄養不良でうずくまっている。

2010年1月にハイチを襲った大地震では、死者は20万人を大きく超えて、20世紀以後の最大の被害になりそうだという。

このハイチをはじめ各地に居座っている飢餓は、地球が満員になってきた証である。

しかも痛めつけられた生態系が異常気象に耐えられなくなってきたことが、最大の原因だ。