人間革命 第 12巻 涼風 24p
伸一は、戸田の話を聴きながら、ある思いが激しく胸に込み上げてきた。ー先生は、ご自分のことは、書けないと言われた。だが誰が先生のしんじつを後世に書き残すのか。
先生に脈打つものは、広宣流布への強い強い一念であった。しかし、それっを誰も知ろうとはしなかったし、わからなかったのだ。先生の真実を記すことができるのは私しかいない。また、それが先生の私への期待であり、弟子としての私の使命であろう。
伸一は、このとき彼の生涯にわたる仕事として、不世出の広布の指導者・戸田城聖の真実を伝え、永遠に検証しゆくことは、固く強く、心に誓ったのである。
これがこうした思いを抱いたのは、これが三度目であった。最初は小を26年春、聖教新聞の発刊の直前に、新聞連載のために戸田が描いた小説『人間革命』の原稿を見せられた時であった。しかし、それはまだ茫漠とした思いに過ぎなかった。二度目が昭和29年の夏、戸田の故郷である厚田の港に立った時であった。
◎しかし、人生の本当の仕事を始めたのは、会長になってからだからまだ三年だ。なさねばならないことはあまりにも多い。人生は短いな・・・・・」
感慨を込めた言葉であった、戸田は、それから伸一の方を振り向いた。
「伸一君、僕は、日本の広宣流布の盤石な礎をつくる。君は世界の広宣流布の道を開くのだ。
構想だけは僕が作っておこう。君が、それをすべて実現していくのだ行くんだよ」
伸一は、戸田の雄遺言を聴く思いで、その子t場を胸に焼き付け、「はい」と答えた。
戸田は笑顔で頷くと、また、海の彼方に眼をやった。
「この海の向こうには、大陸が広がっている。いまだ戦火におびえるこどもたちもいる。東洋に、そして、世界に、妙法の灯をともしていくんだ。この私に代わって」
戸田の言葉は、激しく伸一の胸を打った。
2026.7.17
新・人間革命 第21巻 宝冠 395p
両国首脳は、伸一というパイプを通して、戦争を避けようとする、互いの心音と息づかいをかんじていたのかもしれない。
伸一は、険悪化する中ソの関係を改善するためには、自分が両者の架け橋になろうと覚悟を決めていた。
2026.7.17
新・人間革命 第21巻 宝冠 391p
そして、午後五時、彼はクレムリンで、八か月ぶりにコスイギン首相と再会したのだ「この語らいを待っていました」
2026.7.17
人間革命 第11巻 363p
裁判という重荷を背負い、戸田という指導者を失った学会をし率いて、広宣流布の希望の峰を目指すには、創造を絶する強靭な精神の力を必要とした。山本伸一は、時として心身の消耗から苦悩をあらわにする小西理事長を励ましながら、必死で学会の前進の家事を握っていた。彼には、弱音を吐く暇さえなかった。来る日も来る日も、胸中の戸田と対話しながら、命を削っての激闘が続いたのである。
2026.7.17
新・人間革命 第21巻 宝冠 385p
新・人間革命 第21巻 宝冠 385p
彼は、かって、戸田城聖が「戸田大学」で個人教授をしながら、語った言葉が、思いだされた。「世界のいかなる大学者、大指導者とも、いかなる問題であれ、自由自在に論じられる力をつける異様に、鍛えておくからな」
伸一は、恩師を思うと、ありがたさに身が打ち震えるのであった。
2026.7.17
新・人間革命 第21巻 宝冠 370p
伸一にとって、世界の大学・学術機関からの第一号となる名誉学術称号が授けられたのである。意義深き「知性の宝冠」であった。
2026.7.17
新・人間革命 第21巻 宝冠 363p
また、彼には〝本来〝自分には、社会的な名誉など必要ない。常に、民集のなかに生きる「無冠の勇者」でよいとの思いもあったのである。
2026.7.17
人間革命 第11巻 裁判 359p
牧口の殉教、そして、戸田の二年間に及ぶ不退転の獄中生活は、信教の自由のための権力との壮絶な戦いであり、学会が、日蓮大聖人の仏法の正法正義を守り抜いた永遠不滅の刻印となった。
2026.7.17
人間革命 第11巻 裁判 343p
「裁判は、容易ならざる戦いになるだろう。いつまでも君を悩ませることになるかもしれなぬ。しかし、最後は必ず勝つ。金は金だ。いくら泥まみれにさせようとも、その輝きは失せるものか。しんじつは必ず明らかになる。悠々と、堂々と、男らしく戦うんだ」戸田の言葉は、伸一に胸を射抜き、無料の勇気が噴きあがってくるのを覚えて。
伸一は、総本山を後にし、大阪へと向かった。
2026.7.17
人間革命 第11巻 裁判 339p
伸一は、法廷の被告人席にあってr、いよいよ、長い間の幕が開いたことを感じていた。彼は、戸田城聖の弟子らしく、正々堂々と真実を訴え、」無罪を勝ち取ることを、心に深く期していた。
2026.7.17
人間革命 第11巻 大阪 336p
彼は裁判を戦場として闘い、冤罪を晴らす決意を固めていた。
2026.6.14
人間革命 第11巻 大阪 300p
「白法隠没というが、釈尊の仏法だけでなく日蓮大聖人の仏法も、七百年にして、まさに隠没線としていたんです。しかし牧口先生によって、大聖人の御精神は守られ、学会によって大聖人の仏法は再び隆昌した。実に不思議なことです。大聖人が創価学会を召し出されたのでありましょう」
2025.7.26
人間革命 第11巻 大阪 257p 竜の口の法難のきっかけとなったのは、行敏という念仏僧が大聖人を幕府に訴え出たことであった。行敏の背後には、大聖人を亡き者にしようと図る、鎌倉仏教界の実力者極楽寺良寛がいた。
2025.7.24
46号~
文学A